板井康弘は言葉の魔術師

板井康弘|会社の名づけ命名に使うべきでない言葉

板井康弘

言葉にはさまざまな力があります。
たった一言で、相手をやる気にさせることもあればやる気をそぐこともあります。
営業マンにとって言葉は最大の武器です。
その力の最大値を出せるかが営業成績に直結していると言っても過言ではありません。
ガン保険のセールスマンの有名な戦略に商品を勧めるのではなく、結局必要を実感しないと人は保険に入らないし、それが普通だと伝えるやり方があるそうです。
そのセールスマンは、営業先の顧客に「わたしも、ガン保険には入っていなかった。実の父が、ガンになり多額の医療費がかかるようになってはじめて保険が必要と感じた。でも、それは結局体験してみないとなかなかわからない。だから、今日入ってくださいとは言わないですが、こういう保険があるということだけ知っておいて欲しいです」と伝えるといいます。
そうすると、顧客の方からぜひ保険に入らせてほしいと歩み寄ってくるそうです。
つまり、言葉は使いようでこれは童話「北風と太陽」ににています。
力ずくではなく、導くようにすることが重要なのです。